hiromama-minのブログへの訪問ありがとうございます。今回は長い間、ギターケースの中で眠っていた「布袋モデルのギター」のフレットに錆(サビ)が発生していましたので、お手入れして錆を落としてみました。この辺りを記事にしてみたいと思います。
こちらで紹介していこうとする記事はギターフレットのさび落としについて専門的な知識や方法は取り入れていません。ここでは私の個人的な方法でさび落としをした経験をお伝えしていますので、その点はご了承くださいね。(何事も自己責任でお願い致します。)
大切にしている楽器のお手入れは、専門の知識を持つ楽器店などに相談してみる事をお勧めします。
ギターフレットのさび落としに初挑戦です
しばらく使用していなかった布袋モデルのギターのフレットが錆びてしまい、気になっていたので「フレットの錆落とし」に初挑戦してみました。なにぶんにも、素人の錆落とし方法なのでこちらで紹介した記事の方法がベスト(ギターフレットの専門的なさび落とし方法)とは言えませんが、こちらの記事があなたの参考程度になれば嬉しく思います。
古い弦を切り取り外して、フレットのさび落としに備えます。ギターのフレットの色がくすんで茶色にさびていますね。最後に使用したのは7年前くらいと思います。長い間使用せずギターケースに収納したままでした。(ギターの手入れが不十分でした反省です。)
ギターフレットさび落としの準備
今回、私の個人的な考えで錆落としに「ピカール」を使用しています。ギターのフレット等の手入れでピカールを使用する際は自己責任でお願いします。(ギターにピカールを使用した場合の影響がどのように出るか分かりません。)
私が錆落としに必要と思い準備したものは、「マスキングテープ」「ピカール」「ウエス」「綿棒」「保護手袋」です。
自宅にあったマスキングテープの残りを発見したのでこちらを使用します。このぐらいの量があれば十分足りますね。
こちらは某ホームセンターで購入した「ピカール金属みがき」です。余談ですが、以前飲食店でアルバイトをしていた時にお店の手すりやドアノブにこちらのピカールを毎日使用して磨いていましたが、真鍮のサビやくすみがすごく取れてピカピカになったのを覚えています。
またピカールを使用する日が来るとは思いませんでした(汗)
あとは、家庭内にある綿棒やウエスを準備します。綿棒は気になる所をピンポイントで拭きとることが出来るので使用します。
ウエスはピカールをしみ込ませて錆を拭き取るので1枚、仕上げの拭き上げ用に1枚ほど使用します。(計2枚)
保護手袋はキッチンにある薄手のゴム手袋を使用しました。
それでは、私が実践したさび落としの手順に進みます。
ギターフレットさび落としの作業手順
それでは、これからさび落としの作業に入ります。
作業の流れとしては、以下のようになります。
①指板にマスキングテープを貼ります。
②ピカールを含ませたウエスでフレットを磨きます。
③フレットを乾いたウエスで拭き上げます。
④マスキングテープを剥がします。
⑤仕上げにフレットに残ったピカールの成分を拭きとります。
⑥ウエスに汚れがつかなくなれば作業完了です。
①指板(フィンガーボード)にマスキングテープを貼り保護します
指板(フィンガーボード)にマスキングテープを貼って行きます。この時、マスキングテープは少し長めに貼った方がいいようです。(フレットを磨く時に研磨剤がはみ出て指板に付着するのを防ぎます)
フレットの間隔が20フレットくらいから段々狭くなるので、フレット間隔に合わせてマスキングテープを貼って行きます。最後の方はマスキングテープをハサミで切ったりして幅を合わせました。
フレットのラインに沿ってマスキングテープを貼り、フレットとマスキングテープの間に隙間がないようにします。
②フレットを磨きます
使用前にフタを閉めたままピカールの缶をよく振ります。(成分が容器の中で良く馴染むようにします。)
作業に入る前に保護手袋を装着します。
ここでピカールをウエスに含ませて、フレットを拭き上げます。私は直にピカールを指板へ付けませんでした。(ピカールの液体がフレットの隙間などにしみこまないようする為と液の付き過ぎに気を付けました。)
ピカールを使用する際は、室内の換気をしましょう。締め切った部屋ではニオイが充満しますので、健康のためにも換気が必要です。
そして、フレットをウエスで乾拭きして仕上げます。サビが良く落ちてきれいになります。
ここで気を付けたいのがフレットの摩耗です。ピカールは研磨剤が入っているのでフレットを磨きすぎるとフレットが減ってきます。これはピカールに限った事ではありません。研磨剤を使用するとフレットは減ります。
下の写真の赤色の囲みはフレットを1本だけ試しに磨いてみました。
少量のピカールをウエスにしみ込ませて拭き上げの加減を試しました。少し磨いただけでもピカピカになり写真のようにキレイになりました。これは磨きすぎに注意が必要です。
合わせて気になったのが、マスキングテープの色も落ちていることでした。ウエスに黄色がたくさんついていましたので。これは色落ちです。もしも、ギターのボディーや塗装されたところに研磨剤が付着したら大変と思いました。(よく見ると書いてありました(汗))
こちらはピカールの使用上の注意事項が書かれた缶の写真です。注意事項を守り作業します。
大事なギターがもしも!?色落ちや変色したら困るのでフレット以外に研磨剤がつかないように気を付けましょう!
お試しでのフレット研磨が終わりましたので、これから3本ずつ研磨していきます。
私の場合は、全フレットまとめてさび落としせずに、3フレットごとに分けて仕上げていきました。
①ピカールを少量含ませたウエスで3フレット分を拭きます。
②すぐに仕上げのウエスで3フレット分を乾拭きします。
③全てのフレットのさびが除去できたら、もう一度簡単にウエスで乾拭きします。
③マスキングテープを剝がします
ウエスで乾拭きが完了したら、マスキングテープを剥がしていきます。マスキングテープをはがした後も、フレットを軽くウエスで乾拭きします。(フレットの凹凸の隙間に残ったピカールの成分を拭きとります)
フレットを乾拭きしたウエスに黒色の汚れがつかなければ、拭き取り完了です。錆びていたフレットがピカピカになりました。ギターにピカールの匂いが少し残りますが、フレットが綺麗になると、とても気持ちがいいものですね!フレットを磨いてよかったと私は思います。
ギターフレットさび落とし完了後に弦を張りました
フレットが綺麗になったので新しい弦を貼りました。完成した状態の写真がこちらです。お陰様でフレットのさび落としが完了し納得のいく作業ができました。
おまけ
少し作業時間があったのとピカールの液が大分余っていたので、ギターケース(20年以上前の物です)の金具のサビも落としてみました。ピカールは良く落ちますね。
こちらはさび落とし前の写真です。ギターケースの金具が白くくすんで茶色くさびています。
こちらは、さび落とし後の写真です。少しの作業時間でもこんなに金具がキレイになりました。時間があればもつとキレイにできそうな気がします。
まとめ
今回は20年以上前に買った「布袋モデルのギターのフレットのさび落とし」について私の場合を例にして記事にしてみました。ギターのさび落としにピカールを使用した感想ですが、ピカールは研磨力が高く少しの液でもきれいになります。(缶に表示されている使用上の注意をよく読み安全に作業しましょう)
その分、色落ちに注意が必要とも思いました。あと、ニオイもキツイので使用中は換気が大事と思います。ギターのフレットのさび落とし後もギターに少し匂いが残るように思いました。
くれぐれもフレットを磨きすぎるとフレットが減るので、力加減に気を付けましょう。
大切な楽器ですから、さび落としなどの作業で気になる場合には、専門的な知識を持った楽器店に相談してみましょう。お店なら必要な対処をしてくれるので安心です。
最後までお読みいただきありがとうございます。